血液検査項目 |
基準値 |
備考 血液検査結果からわかる事
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表示項目 |
項目名 |
数値 |
単位 |
血
球
検
査
|
白血球数 |
WBC |
4000~8500 |
/μl |
白血球は、外部から進入した病原体を攻撃する細胞で、高いと感染症や白血病、がんなどが疑われます。外傷がある場合や喫煙、ストレス、風邪などでも上昇します。 |
赤血球数 |
RBC |
男410~530 女380~480 |
×104/μl |
血液中の赤血球数を調べ、低いと貧血が疑われます。生理出血の増加や、鉄分が不足している場合も低くなることがあります。 |
血小板数 |
PLT |
14.0~34.0 ×104 |
μ |
血小板数(PLT)検査結果が適正範囲より大きく乖離している場合には疾患の可能性があります |
ヘモグロビン |
血色素量Hb |
男13.5~17 女11.5~15 |
g/dl |
赤血球の成分のひとつで、主に血液中の酸素を運搬する役割を果しています。 |
ヘマトクリット |
Ht |
男37~48 女32~42 |
% |
血液中の赤血球の容積の割合(%)を表し、低い場合は貧血の疑いがあります。 |
平均赤血球容積 |
MCV |
85~102 |
fl |
血球検査の種類と病気|献血で行う血液検査MCH値は 赤血球に結合する色素で鉄分の運搬に大きく関っています。その濃度により貧血か診断 されます。 |
平均赤血球血色素量 |
MCH |
28.0~34.0 |
pg |
85~102 貧血、多血症の診断に用いられる基本的な検査です。 |
平均赤血球
血色素濃度 |
MCHC |
30.2~35.1 |
% |
貧血、多血症の診断に用いられる基本的な検査です。
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血
清
検
査 |
HBs抗原 |
|
(-) |
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HBs抗原陽性は現在のウイルスの感染を、抗体陽性は過去の感染既往を意味する。
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梅毒反応検査 |
RPR |
(-) |
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性行為感染症(STD)として広く知られる梅毒の検査。 |
梅毒反応検査 |
TPHA |
(-) |
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血球に梅毒病原体Treponema pallidumの菌体成分を吸着させた感作血球がTP抗体によって血球凝集反応を起こすもの。
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C反応性蛋白 |
CRP |
(-) |
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急性炎症反応の発生後、約2~3時間で急激に上昇する蛋白質です。 |
リウマトイド因子 |
RF |
(-) |
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血清中リウマトイド因子のIgMを、凝集法により検出します。 |
ピロリ菌抗体検査 |
|
(-) |
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ヘリコバクター・ピロリは、胃炎および消化性潰瘍の患者の胃粘膜から検出されるらせん状桿菌で、胃粘膜障害を引き起こすと考えられています。 |
C型肝炎ウイルス検査 |
HCV |
(-) |
|
HBs抗原陽性は現在のウイルスの感染を、抗体陽性は過去の感染既往を意味する。 |
血
糖
値
検
査 |
空腹時血糖値 |
GU |
70~109 |
mg/dl |
血液中のグルコース(糖)を測定する事で血糖値が高いか調べます。 |
グリコヘモグロビンA1c |
HbA1c |
4.3~5.8 |
% |
血糖値と異なり検査直前の食事の影響を受けづらく、数か月間の栄養状態(血糖)の状態を知る事ができます。
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肝
機
能
検
査 |
ZTT |
硫酸亜鉛
混濁試験 |
2.0~12.0 |
U |
血清に試薬を加えると混濁する反応を利用して、血液の濁りぐあいを測定します。濁りが強いと数値は高くなり、慢性肝炎や肝硬変が疑われます。 |
GOT |
AST |
10~30 |
IU/l |
GOTとGPTはともに肝臓に多く含まれるアミノ酸を作る酵素で、肝細胞が破壊されると血液中に漏れ、数値は高くなります。肝炎や脂肪肝、肝臓がんなど、主に肝臓病を発見する手ががりとなります。 |
GPT |
ALT |
0~35 |
IU/l |
γーGTP |
γーグルタミール
・トランス
・ペプチターゼ |
0~80 |
IU/l |
アルコールに敏感に反応し、アルコール性肝障害を調べる指標となっています。 |
ALP |
アルカリ
フォスファターゼ |
110~340 |
IU/l |
肝臓、骨、腸、腎臓など多くの臓器に含まれている酵素で、臓器に障害があると血液中に流れ出ます。主に胆道の病気を調べる指標となります。 |
総たんぱく |
TP |
6.4~8.2 |
g/dl |
血清中のたんぱく質の総量。高い場合は、慢性肝炎や肝硬変など、低い場合は、栄養不良や重い肝臓病が疑われます。 |
総ビリルビン |
T.Bill |
0.1~1.2 |
mg/dl |
ヘモグロビンから作られる色素で、胆汁の成分になっています。黄疸になると体が黄色くなるのはビリルビン色素が増加するためです。 |
乳酸脱水素酵素 |
LDH |
120~240 |
IU/l/37℃ |
乳酸脱水素酵素(LDH)は、ほとんどの組織や臓器に分布する酵素。貧血、炎症、腫瘍など汎用的なスクリーニング検査として用いられる。
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コリンエステラーゼ |
ChE |
検査法により大きくことなります |
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検査方法により大きく異なりますので、検査値を確認するときは単位を確認するようにしましょう
フェノールレッド法:0.6~1.2ΔpH
ブチリルチオコリン法:
1900~3800IU/l
ベンゾイルコリン法:1100~1900IU/l
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A/G比 |
アルブミン
/グロブリン比 |
1.2~2.0 |
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血中のアルブミン(A)とグロブリン総量(G)の比を算出したもの。重症肝疾患やM蛋白血症で低下、無γ-マグロブリン血症で上昇。
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す
い
臓
な
ど
の
検
査 |
血清アミラーゼ |
S-AMY |
37~125 |
U/L |
急性膵炎や耳下腺炎で上昇し、高値をみた時はアイソザイムにより由来臓器を推定する。
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血
中
脂
質
検
査 |
総コレステロール |
T-Cho |
150~219 |
mg/dl |
脂質代謝異常や内臓脂肪さらには胆管閉塞、腸管での吸収や栄養状態を知ることがでコレステロール値が高い事で動脈硬化へのリスクを知る指標となります。 |
HDLコレステロール |
HDL-C |
M 40~86
F 40~96 |
mg/dL |
動脈硬化性疾患における危険因子の検査や脂質代謝異常が想定されるときに有用である。
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LDLコレステロール |
LDL-C |
70~139 |
mg/dL |
総コレステロ-ルよりも動脈硬化と強い相関をもつことが確かめられており,動脈硬化性疾患の直接的なリスクファクタ-の一つであるります。
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中性脂肪 |
TG |
70~139 |
mg/dL |
中性脂肪(TG)血液検査をする事で脂質代謝と肥満(生活習慣)を判断します。
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腎
機
能
の
検
査 |
クレアチニン |
CRTN |
M 0.61~1.04
F 0.47~0.79 |
mg/dL |
クレアチニン血液検査は、腎臓の機能を確認する検査です。
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尿素窒素 |
BUN |
8.0~22.0 |
mg/dL |
腎機能に異常が無いかを調べています。 |
ナトリウム |
sodium |
3.6~5.0 |
mEq/L |
血液検査においてナトリウムがチェックされるのは下痢、嘔吐、浮腫など水代謝異常が認められる場合やナトリウム値が変化する疾患を調べる時に用いられます。 |
カリウム |
K |
3.6~5.0 |
mEq/L |
腎機能を調べる検査になります。
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クロール |
Cl |
98~108 |
mEq/L |
酸塩基平衡異常の診断に有用な検査。血中の代表的陰イオンでNaと共に測定し両者のバランスにより診断。 |
血
液
凝
固
・
止
血
機
能
検
査 |
プロトロンビン時間 |
PT |
9.0-13.0 |
秒 |
肝硬変や肝炎などで肝臓の機能が著しく低下した場合、因子の欠乏によってプロトロンビン時間が延長、同時にAPTTも延長します。 |
活性化部分
トロンボプラスチン時間 |
APTT |
23-40 |
秒 |
プロトロンビン(PT)と同様に先天性出血性素因が疑われる場合、後天的な凝固因子の異常が疑われる場合、術前検査などとして行われます。
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フィブリノーゲン |
Fib |
150-400 |
mg/dl |
急性の炎症が起こったり、体のどこかの組織が破壊されていると血液中のフィブリノゲンは増減しますので、これらの異常を診断するために検査を行ないます。 |
繊維素分解産物 |
FDP |
50未満 |
μg/ml |
血栓症ならびに血栓溶解治療などの病態解明や効果判定の指標としても有用である。
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