色神検査の基準値
視力検査 |
正常値 |
所見なし |
colorvisiontest |
いわゆる色盲表です。色盲という言葉が差別用語としてよくないとして、最近では「色覚検査表」と呼ばれるようになりました。
色覚異常の方には分かりにくい色の組み合せを使って主に数字を書いてあるものです。
分かりにくい2色をA、Bとしますと、例えばAの色で背景を、Bの色で数字を書くと区別がつきません。
A=Bに見えていれば数字が読めませんが、AとBが違って見える人には数字は読めるということになります。
この原理を使っていろいろな色の組み合せでいろいろな数字を書いた表が以下のように何枚か組になって構成されています。
色覚異常について
S・M・Lのいずれかひとつしか錐体細胞を持たない場合、およびまったく錐体細胞を持たない場合に発生します。発症は数万人に1人と少ない。
M錐体またはL錐体のみを持つ場合は色の識別はできなくとも視力は良いが、極めてまれでです。まったく錐体細胞を持たない場合は、本来暗い光を感知する桿体細胞のみに視覚を頼る形になる。暗いところでは正常色覚者でも色がわからなくなるほか、細かい形状がわからなくなりますが、錐体細胞がまったくない場合は、明るい環境でもこの状態になります。つまり、色がまったく識別できないほか、弱視などの症状があります。視力は0.1程度。近視などと違って網膜の問題なので眼鏡では色覚も視力も改善しない。また、明るすぎる環境では桿体細胞が正常に働かず、さらに視力が低下する。これに対してはサングラスや遮光眼鏡で対処します。
S錐体のみを持つ場合、もともとS錐体自体の数がM錐体・L錐体に比して非常に少ない(約1/10)ため、まったく錐体を持たない場合とあまり変わらない症状になる。視力は0.3程度。
錐体細胞 |
名称 |
症状 |
発生頻度 |
S |
M |
L |
○ |
○ |
○ |
正常色覚 |
正常(症状なし) |
人口の大多数 |
○ |
○ |
× |
1型色覚 |
赤系統〜緑系統の色弁別に困難が生じるが、 正常色覚とほぼ同程度の弁別能を持つ者も多い
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日本では男性約22人に1人 女性約600人に1人
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○ |
× |
○ |
2型色覚 |
× |
○ |
○ |
3型色覚 |
正常色覚とほとんど変わらない |
日本では数万人に1人 |
× |
× |
○ |
1色覚 |
色は識別できないが視力は正常 |
日本では数万人に1人 |
× |
○ |
× |
○ |
× |
× |
色が識別できず視力も低い |
× |
× |
× |
色神検査で予想される病気
色神検査の健康診断結果では「色神」と呼ばれる色覚異常などを疑うことができます。光を受け取る細胞は赤、緑、青がありますが、色神ではそのいずれかの色素に異常が出ています。
色覚異常のほとんどは、先天赤緑色覚異常です。日本人では男性の4.50%、女性の0.165%が先天赤緑色覚異常で、日本全体では約290万人が存在する。白人男性では約8%が先天赤緑色覚異常であるとされています。
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