視力検査の基準値
裸眼視力が1.0~1.2あれば良好です。なお、運転免許を取得するには、両眼で矯正視力(眼鏡やコンタクトレンズを着用)0.7以上が必要となります。
視力検査の分類
視力検査:近視
近視(きんし)は、屈折異常のひとつで、眼球内に入ってきた平行光線が、調節力を働かせていない状態で、網膜上の正しい位置ではなく、手前に焦点を結んでしまう状態をいいます。
遠方視の場合に、屈折機能が無限遠まで対応できないためはっきり見ることができません。 逆に近方視の場合は支障は少ない。近視は屈折の問題であり網膜や視神経の疾患ではないので一般的に矯正視力が低下するものではない。一般的に目が悪いというものは近眼を差します。 |
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視力検査:遠視
眼は近くを見る時に網膜上に正しく焦点をあわせるため、眼の中の筋肉(毛様体筋)を働かせて水晶体の屈折を強くする機能をもっています。これを「調節力」といい、小児の時に最大に持っており、それ以後は加齢と共に徐々に減少します。
正視(屈折異常の無い眼)の場合は、遠方(5m以上)を見ているときは調節力はほとんど使わず、近くを見る時だけ使っています。
遠視の場合は遠くを見ているときも、本来は近くを見るときにしか使わない調整力を自動的に働かせ、遠視を補正しようとします。 そのため、常に眼内の筋肉を働かせている状態になるため、眼精疲労の原因になります。 また、遠視の人は肩こりや頭痛、光のまぶしさを訴える場合が多いのが特徴です。
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視力検査:乱視
乱視(らんし)は、目の屈折異常のひとつ。角膜や水晶体が歪んで回転体でなくなる事によって光の屈折がずれ、焦点が合わなくなる。
生物の目は完全ではないため万人が乱視の要素を持っているが、軽微な場合は問題がない事が多い。ものが多重に見えるなど視覚に問題が生じる場合は、屈折補正を要する。
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視力検査:老眼
老視は遠方が明視できる状態において、中・近距離の細かい文字や小物などの細部がにじんだり、チラついたりして明視しづらくなるばかりでなく、長時間パソコンや携帯電話の画面・読書などの比較的近距離を見ていた後、遠方を見ようとしても即座に調整が出来ずしばらくそれが見づらい、また比較的明るい場合はそれなりに近い距離も見えるが、暗い場所では遠距離もやや見づらかったり、特に近距離の場合には特有の見づらい傾向がさらに強くなったり、比較的暗い色の小物なども感知しづらくなるという併発症状を伴う場合も多い。 |
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視力検査で予想される病気視力の健康診断結果では近視、乱視、遠視を疑うことができます。ただし、視力の検査で分かる近視、乱視、遠視などを「病気」と呼ぶことはありません。 目の病気と呼ばれるものを確認する場合は眼底検査などを行い、白内障、緑内障、動脈硬化等の疾患を確認します。
メガネやコンタクトを作るときの検査よりも健康診断はシンプルに視力を測るものです。屈折検査、眼圧、ベースカーブなどは基本的に実施しませんので、視力以外の物の見え方に関する病気は検出できません。
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