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健康診断の尿検査:尿蛋白(proteinuria)|健康診断 |
健康診断の尿検査:尿蛋白(proteinuria)|健康診断尿蛋白(にょうたんぱく)とは、尿の中に蛋白質の状態を検査する検査です。なお、尿蛋白に陽性反応があった場合再検査となりますが、尿蛋白は健常者でも含まれている場合がありますので、必ずしも陽性であっても |
尿蛋白の基準値
15~30mg/dlで擬陽性(±)、30mg/dl以上で陽性(+)と判定されます。通常健康診断などで擬似陽性(±)、陽性(+)と判断された場合は異常値として再検査の対象となります。 尿蛋白の分類生理的尿蛋白生理的尿蛋白は病的でない健常者に見られる尿蛋白。①体位性尿蛋白体位性タンパク尿は、脊柱の前彎などにより腎静脈が圧迫され腎うっ血が惹起されて生じる、病的でない健常者に見られるタンパク尿。②運動性尿蛋白運動性タンパク尿は運動によって病的でない健常者に見られるタンパク尿。病的尿蛋白健康な人でも一日数十ミリグラムの蛋白質が糸球体から濾過され、尿細管で再吸収されていますが、腎臓病の場合には糸球体が蛋白質を通しやすくなるため多量の蛋白質が濾過され、尿細管で再吸収しても拾いきれず尿にもれ出てしまいます。蛋白尿の程度は病気の性質や時期によって異なりますが、病気の軽重とは無関係の場合がほとんどです。そのため、蛋白尿が少なくても腎臓病がかなり進行していることもあります。一日150ミリグラム以上の蛋白尿があるときは病的と考えその原因を見出し治療の必要があります。 病的尿蛋白で予想される病気急性腎炎風邪や扁桃炎などの感染症にかかって1~2週間たった頃に尿量が減ったり、血尿が出たり、顔にむくみが現れたりします。小学校低学年から思春期にかけての子供や若い世代に発病しやすく、大人では年をとるほど少なくなります。 急性腎炎は比較的治りやすい病気で、その80~90%までが発病して1ヶ月以内に症状が消え自然に治っていきます。しかし、症状がなくなっても糸球体の病変がすぐになくなるわけではなく、完全に治るまでに半年以上かかる場合もありますので、急性腎炎にかかったら少なくとも1年は医師の検診を受けながら、注意深く見守る必要があります。 慢性腎炎成人病の腎臓病としてはもっとも多いのが慢性腎炎でです。腎炎の四大症状 ①血尿 ②蛋白尿 ③むくみ ④高血圧、のうちいずれかが1年以上持続するものをいいます。かつて、慢性腎炎は不治の病いと考えられていましたが、最近の研究では慢性腎炎にも様々なタイプがあり約30%の患者は治癒するといわれています。また治りきらずに病変が残ったとしても それが一生進行しないままで終わるケースもあることも知られています。慢性腎炎ははっきりとした自覚症状がないままに進行してしまうことが少なくありません。初めから慢性腎炎を疑って病院にいく人はまれで、学校や職場の集団検診、人間ドックなどで発見されたり、ほかの病気で受診して尿検査でわかるといったケースがほとんどです。したがって、家庭の主婦や自 営業の人たちが病気を早期発見するためには定期的に健康診断を受けることが非常に大切です。 慢性腎炎は症状や経過から4つの型に分けられます。 1、潜在型 症状としては軽い蛋白尿(1日1~2g)とわずかな血尿がみられるだけで高血圧や腎機能の低下がないものを潜在型といいます。 慢性腎炎のなかではもっとも軽く治る可能性ももっとも高いといわれています。自覚症状もほとんどの場合ないが頭重感、体重の減少、だるさなどを訴える人もいます。 2、高血圧型 血圧の上昇が目だち中程度の蛋白尿がみられるものをいいます。自覚症状としては頭痛、めまい、むくみ、だるさ、動悸、不眠などを訴えることがあります。このタイプの慢性腎炎は進行して腎不全になることが多く、食事療法をはじめ療養に細心の注意が必要です。 3、ネフローゼ型 尿蛋白が1日3.5g以上のものをいいます。 いくつかあるネフローゼ症候群の病態のひとつで、むくみが強く現れます。血液中の蛋白質の低下、コレステロールの増加などもみられ、経過は一般に長く、いったんよくなったようにみえても再度悪化することがありますので油断できません。 4、腎不全型 腎機能が正常の2分の1以下に低下しているのもをいいます。頭痛、耳鳴り、吐き気、動悸、呼吸困難、貧血、乏尿などの症状が現れてきます。 |
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